社長ブログ

2013-10

問題発生時こそ部下育成の機会

仕事では突発で問題が起こるのはよくあることです。

そんなときに私たちはどのように対処しているのでしょうか。まずはその場を無難におさ

めることが重要なのは言うまでもありません。私もそうですが、その後に何も手を打たない

ためにまた問題が起こるということが多々ありあます。これでは根本の問題解決につな

がらないため、「なぜ、そうなったか?」を考える時間を取らなければいけません。

アメリカの経営学者シュトルツは問題発生時の解決手順としてLAED法を提唱されています。

日本では目白大学の渋谷昌三先生がよく紹介されています。

このLEAD法はL=Listen、E=Explore、A=Analyze、D=Doという4つの言葉の頭文字を

取ったものです。問題が発生したら現状確認のためにまずはListen = 話を聞いて、

Explore = 問題の所在を探り、Analize = 分析をして、Do = 対応策を実行するというもの

です。

私は部下育成の研修を多く担当させていただくのですが、部下が問題起こした時にも

このフレームは極めて有効です。私たちは部下が問題を起こすといきなりDo=対応策を

指示することが大半だと思いますが、こればかりでは部下は成長しません。

まずは、Listen=現状把握のために部下の話をよく聞き、Explore = 問題の所在を部下と

一緒に考え、Analyze = 問題が起こった原因を分析して、Do = 対応策を指示し、実行

させるという流れにすれば、上司が一緒に考える場を持つことでき、質問をすることで

部下に自ら考えさせることが出来ます。つまり、ここでコーチングが機能するわけです。

ビジネスの現場は多忙を極めているため、なかなかそのような時間を取ることが出来

ないという人が多いのですが、このような過程を踏まないことで結果として部下が

問題を抱えても対応策を指示するばかりで、部下の成長する機会を逸してしまっている

と言えます。

問題発生時こそ部下育成のチャンスだと思って接していきたいものです。

進歩を促す強力な仕組み

今年は春以降、修士論文の執筆と仕事で追われていたことを理由にブログが更新できていませんでした。

このような言い訳をしている自分自身に大いに反省しております。

修士論文の執筆が終わって無事大学院も修了し、山積みとなっていた仕事も何とか片付いてきましたので、

ブログも再開します。

まずはジェームズ・コリンズで有名なビジョナリーカンパニーにあるBHAGについて考えてみたいと思います。

BHAGとはBig Hairy Audacious Goalsの頭文字を取ったもので、先日の日経新聞でも紹介されていました。

これは社運を賭けた大胆な目標と訳されます。どの企業でも目標は持っていますが、単なる目標を持って

いることと、思わずひるむほど大きな課題に挑戦することの間には明らかな違いがあります。

有名な例として挙げられているのが、ケネディ大統領の月面着陸構想です。

ケネディ大統領は1961年5月25日に「我が国は60年代が終わるまでに、月に人を着陸させ安全に地球に帰還

させる目標を達成すると明言すべきだ」と宣言しました。当時は無謀だとも思える目標でしたが、議会が

同意して予算を獲得し、実現に至ります。

このように本物のBHAGは明確で説得力があり、集団の力を結集するものになり強いチーム意識を生み出す

こともあります。ゴールがはっきりしているので、目標をいつ達成できたのかすぐにわかります。

BHAGは人々の意欲を引き出し、人々の心に訴え、心を動かします。具体的で、わくわくさせられ、焦点が

絞られているため、誰にでもすぐに理解でき、くどくどと説明する必要はありません。私の経験から言えば

大型テーマパークがない大阪にユニバーサル・スタジオを誘致し、実現に至ったことなどBHAGと言えるで

しょう。

低迷した経済環境であれば、BHAGを打ち出すのは夢のまた夢のようにもとられるかもしれませんが、最近

の新聞やニュースなどを見ている限り経済環境に明るさが見えはじめてきたと思われます。これから日本

企業のわくわくさせられるようなBHAGを見ることはできるのでしょうか。また、私自身も自らがわくわく

するようなBHAGを持ちたいと思います。

参考文献「ビジョナリーカンパニー:時代を超える生存の原則」ジェームズ・C・コリンズ