社長ブログ

2013-11

グローバル時代に私たちがやるべきこと

先日、慶應義塾大学大学院の石倉洋子先生の講演を聞く機会に恵まれました。テーマは「グローバル競争時代に必要な戦略シフト~日本企業が今すぐやるべきこと」です。直接お話を聞くのは初めてでしたが、とても素敵な先生でご講演内容も素晴らしかったです。個人へのグローバル化の提言もありましたが、特に印象に残ったのは次の5点です。

1.これまでの競争はゼロ・サムゲームで誰かが勝てば誰かが負ける時代だったが、これからの世界はプラス・サムの競争でお互いがともに勝てる新しい時代の競争がやってくる。そのためには自分は何に向いているかを見極めてそこで戦うことが必要であり、人と差別化ができる個人のユニークさが鍵となってくる。

2.新しいアイデアは一人で考え続けてもすぐに限界に行き着く。自分の業界や環境などの枠を超えて物事を見ることが重要である。他の業界で起こっていることを自分の業界に当てはめるとどうなるのかを考えるとアイデアは飛躍的に広がる。そのためには世界を見ること、世界と協同することが大切であり、意識的に違うものに触れなければならない。

3.今の時代はカリスマ的なリーダーを待っても意味はない。カリスマリーダーであっても一人で問題は解決することはできない。皆がリーダーになる時代であり、時にはフォロワーになってリーダーを支えるようにしなければならない。

4.絶対に海外に行けというわけではないが、日本にいても新しいことはできない。日本の会社に就職する人はわざわざラッシュアワーの混雑した電車に乗ろうとしているようなものである。そんな電車に乗っても身動きもとれないし、その電車に先に乗っている人はなかなか電車から降りない。知らないうちにそのまま車庫に入ってしまうだろう。

5.自分の意見を持ち、ポジションを確立すること。日本人はなかなか自分の意見を持つことができない。これは子供の頃からの教育の影響もある。日本の教育は問題に対して正しい答えを教えるが、問題に対して意見を聞く教育をしない。これからは一つの正解を探す時代ではない。試行錯誤を続け間違っていたら、また考えればよいのである。

その他にも心に響く様々なメッセージがたくさんありました。私も今一度自分を見つめ直すきっかけとなりました。これからの日本を支えるビジネスパーソンにもぜひ知っていただきたいメッセージです。

マーケティング活動を考え直す

先日、私が関西学院大学大学院のゼミでお世話になった中西正雄先生の喜寿を祝う会に参加しました。

パーティの前に中西先生の特別授業「マーケティングと私」を拝聴することができました。

その中で中西先生はマーケティング活動の定義を改めて考え直す時期ではないかとお話されました。

中西先生は以前のマーケティング活動の定義は「組織が顧客市場および中間業者市場に対して行う働き

かけの総称」と説明されましたが、関係性マーケティングが重要視されるようになってからは、「組織が

顧客市場との間に相互作用を円滑に行うための双方向の働きかけの総称」という定義を考えているとお話

をされました。つまり、組織から4Pを提供する一方的なマーケティング活動ではなく、顧客からの働き

かけにいかに対応するかが重要であるという視点です。たとえば顧客からのクレームなどはその例であり

ますし、営業担当者がお客様の要望を社内に持ち帰り、お客様の要望を実現するために社内に対して様々

な働きかけを行う営業活動もその典型的な例としてお話されました。プロダクトアウト的な発想に陥り

やすい私達にとって改めて考えさせられる講義でした。

中西先生は御年77歳になられますが、年齢を感じさせないキレ味のある講義で、今もなお研究活動にも

取り組んでおられます。私も中西先生を見習って頑張らなければならないと考えさせられた1日でした。